チェルノブイリの原発事故−無人飛行機が教えてくれる”現在”

Yahoo映像トピックスにて、「無人機が撮ったチェルノブイリの現在」という、無人飛行機のドローンで撮影されたチェルノブイリ原発から4kmの無人街、プリピャチの映像が紹介されていました。

地球に住む全人類にとって大きな課題なのが人口、戦争、環境問題であったりと、様々ですが、今私達の身近に迫っている危機として最大の課題は「原発」ではないでしょうか。

映像はイギリスの映像カメラマンのダニー・クークさんが、CBSの「60 Minutes」の番組の取材で無人飛行機にて撮影されたものだそうです。

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時限爆弾のような原発が地球上には沢山

管理人はもうすぐ三十路になるアラサー女子ですが、生まれて間もなくウクライナのチェルノブイリで原発事故がありました。そして2011年3月11日の東日本大震災の福島第一原発の事故と、私が生きている間にも大きな原発事故が2回も起きています。

レファレンス協同データベースさんの資料によると、世界中で稼働している原発は

国際原子力機関(IAEA)によると、2010年1月現在で世界で稼働中の原子炉は437基にのぼる。うち最も多いのが米国で104基、フランスの59基、日本の54基が続く。09年は世界の総電力量のうち約14%を原発でまかなった。

とあり、2010年の時点では地震大国日本なのに、54基も原子力発電所がありました。私の父(小学生の時に両親が離婚して以来会ってませんが、、)も福島の双葉町出身で、実家が被害にあい、原発の恐ろしさを目の当たりにしました。

人類には「核」という到底コントロール不可なものを手にしてしまった故、多くの代償を払う事になってしまいます。

チェルノブイリの今

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出典:Fi Dot http://www.flickr.com/photos/fidot/2518624066/in/photostream/

ウクライナにあるチェルノブイリは1986年の4月に、稼働停止中だった4号機で、外部電源が喪失した時にちゃんと非常用の電源が動くかどうかのストレステストの実験中、事故を起こしました。

原因は責任者の誤判断で、コントロール出来なくなって暴走、炉心がメルトダウンして爆発、ウクライナやベラルーシ、ロシアなどを放射性物質で汚染され、死者は100万人とも言われているそうで、史上最大の原発事故とされていました。

事故後は30km圏内の13万5千人の住民は強制疎開を余儀なくされ、事故後の4号機は石棺といわれるコンクリートで覆われたが、今もなお廃炉とシェルターの建設で、原発には多くの作業員の方がいます。

放射線量が下がるまで、今後は廃炉にする放射線量が下がる段階まで100年はかかるそうで、道のりは果てしなく遠いです。

現在では観光のツアーもあり、原発周辺の見学もできるそうですが、健康被害については自己責任でという旨の誓約書に署名しなければいけないそうです。

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まとめ

私達は戦争を知らない世代とはいえ、原発という大変なモンスターと隣合わせに生きています。

生まれてからその恩恵に預かって、電気が十分に供給されていたお陰で豊かな暮らしが出来たので、即刻全部なくし、原始人のように暮らすべき!なんて大口を叩くことは出来ませんが、今後このままの状態を続けたらどうなるかぐらい想像に難くないですよね。

政府は福島の原発事故から1年半後、世界でも試みたことがない危険なMOX燃料を使った青森の大間原発の工事を再開させたそうです。

外交問題、利権、色々な人間様の事情があるのでしょうけど、かけがえのない地球の未来を考えると、いつまでも目を背けてられない問題だと思いました。

 

参照元
http://videotopics.yahoo.co.jp/videolist/official/others/p872c133519bd89c7f19835891953f241
http://wired.jp/2014/12/04/drone-video-chernobyl/
http://crd.ndl.go.jp/reference/