日本人として欠かせない食材といえばうどん・そばですよね!皆さんはうどんとそば、どっち派ですか?
管理人はといいますと、どっちも大好きで、食べる頻度も同じくらいで甲乙付けがたいです^^;。
しいて言うなら、夏バテなどの疲れていてさっぱりしたものが食べたい時はそば、風邪引いた時などの体調不良の時は、手軽に栄養が取れて消化に良いうどんが食べたくなるような気がします。
どちらも消化には良いとされている食材ですが、ホントの所はより消化にいいのはどっちなんでしょうかね?
うどんそばも同じ麺類ですが、太いか細いかの違いだけではなく、原料も違えば栄養価も違います。今回は、うどんと蕎麦の消化について詳しくご紹介いたします!
消化に良いのはうどん・そば?
昔から消化に良いと言われているのはうどんで、胃腸炎の回復食や離乳食の赤ちゃんでも食べれるくらい胃腸には優しい食材。管理人もよく風邪引いた時や、胃腸が弱っている時は母から鍋焼きうどんを作って貰ったのがとても嬉しかったのを記憶しています。
一方そばも原料はそば粉という穀物で、柔らかく茹でれば消化には良い食べ物とされていますが、そば粉の割合や、ゆで方などでも消化のしやすさが違ってくるそうです。
どの位違うんでしょうかね?詳しく比較してみましょう!
原材料の違い
うどんとそばの大きな違いといえば、原材料ではないでしょうか。それぞれの原料と栄養はこちらです。(データはカロリーSlismさんのHPより)
1食(230gあたり)
- カロリー 242kcal
- タンパク質 5.98g
- 脂質 0.92g
- 炭水化物 49.68g
- 食物繊維 1.84g
- 食塩 0.69g
そば・・・原料:そば粉・つなぎ(小麦粉、卵、長芋、布海苔など)・水
1食(230gあたり)
- カロリー 262kcal
- タンパク質 11.04g
- 脂質 1.61g
- 炭水化物 50.83g
- 食物繊維 3.45g
- 食塩 0.23g
小麦粉と塩のみで作られているうどんは、タンパク質が10%ほどの中力粉の小麦粉を使います。一般的には、うどんの方が消化に良いとされていますが、その理由は成分のほとんどが炭水化物だからだそうです。主に
- 炭水化物は胃に留まっている時間が少ない
- うどんに含まれている糖質は体に吸収されやすい成分
- 小麦粉に含まれているグルテンがデンプンを包み込んでいるので、消化酵素入りやすくなって消化が促進される
が消化に良い理由とされています。
そばも成分を見るとうどんと大して変わった所はないように見えますが、そばはうどんよりも腹持ちがいいです。
その理由は、雑穀であるそば粉に含まれる食物繊維が水分を吸収して膨らむため、胃から腸に移動するのに時間がかかるためだそうです。
原料もつなぎで小麦などが使われていることがあり、うどんよりも多くの要素が含まれているのも消化には負担になってくるのかもしれません。
ですので、結果的には主要成分では、うどんの方が消化がいいと言われています。
うどんも食べ方によって消化に悪くなってしまう?
讃岐うどんのようにモチモチとした歯ごたえで、コシのあるうどんには、小麦粉を水で練ることで生まれる『グルテン』というタンパク質成分が多く含まれています。
このコシの強いうどんは食べごたえがありとても美味しいのですが、よく噛んでも中々分解されにくいので、要注意です!
そして冷たいうどんも同様、内臓を冷やすと消化機能が低下してしまいますので、一番いいのは温かく柔らかく煮込んであるうどんを良く噛んで食べるのが一番消化に良いです。
そして付け合せにも天ぷらなど油ものは消化にはよくありません。海藻類やお肉類、食物繊維が多いものも出来れば避けたいところです。
一番消化に良いのは卵とじや里芋、かぼちゃや大根などの消化の良い野菜と煮込むのがいいです。詳しくはこちら↓を参考にしてみてください。
うどんの種類は何でもいいの?
うどんの種類も沢山バリエーションがあり、
- ゆで麺(チルドしてあり、数分茹でて食べられるもの)
- 半生麺(ある程度乾燥してあるもの)
- 乾麺
- 冷凍
- インスタント
などなど使い勝手のよい商品が様々あります。
茹でてあって袋に入っているチルドのうどんは、品質を保持するために保存料・酸味料や増粘剤が加えられていることが多く、体への負担を極力減らすためには、一度お湯で軽く茹でて添加物を取ってから、煮込んだ方がいいそう。
時間があるなら半生麺、乾麺、冷凍がオススメです。半生麺、乾麺は水分が抜けることで長期保存が可能になり、添加物不使用になものが多く出ています。乾麺より半生麺の方が柔らかいです。
そして巷では一番美味しいと言われている冷凍うどんは、普通のうどん屋さんで食べるよりツルツルモチモチで美味しいともっぱらの評判です。一番おいしく茹で上がった状態で急速冷凍しているために、プロの味が堪能出来るそうです。
添加物では加工でん粉が入ってるものがあり、気にされる方は原料が小麦粉と塩のみのものをチョイスして見てください。
インスタントのうどんは一番手軽ですが、消化の点からすると胃腸に負担のかかる油が麺に使われているので胃腸が悪い時にはオススメできません。
そばの種類は?
そばも同じくチルド、乾麺などバリエーションがありますが、添加物の面ではうどんと同じで、消化の面で気にしたい所は「つなぎの量」です。
更科そばや二八そば、十割そばや茶そばなど、小麦粉の量やつなぎの種類によっても成分が変わってきます。
そば粉に含まれるデンプンは、消化酵素のジアスターゼによって消化吸収が早く、水でもポロポロと溶けていくので、胃もたれしない消化の良い食材とされています。
うどんの方が粘り気があり食物繊維が少ないので腸に留まりやすく、排泄までの点で見ると、結果的にはそばの方が消化は早いかもしれませんね。
その為小麦粉のつなぎの量が少ない十割そばなどが消化がより良いとされています。
体質によっても合う合わないが!
もし胃腸などが不調の場合にうどんやそばを食べる際、気を付けたいのはアレルギーです。
風邪など単なる一時的に胃腸が弱っている時はうどん、そばどちらも消化に良いですが、慢性的な胃腸の不調の場合などは、食べ物が原因の場合もあります。
最近では小麦に含まれるグルテンが注目されており、グルテン過敏症という疾患もあるそうです。
- 膨満感や消化器官のトラブル
- 慢性疲労・めまい・頭痛
- 気分が優れない
などグルテンの含まれた食品を多く摂るとこのような症状があり、体調が優れない場合は小麦が含まれている食材は逆効果になってしまいます。
また
- 下痢や腹痛
- 皮膚や粘膜の炎症
- 呼吸器の不調
ではそばアレルギーの可能性もありますので、原因が分からない体調不良の場合はかかりつけのお医者さんで診てもらい、アレルギーもチェックしておいて、体に合った食事を心がけるのが大事です。
まとめ
いかがでしたでしょうか。お医者さんによっても、うどんがいい、そばがいいなど、意見が賛否両論に分かれる所ですが、ひとえに自分の体質に合っているかどうかかなとも思います。
どちらもメリット・デメリットはあれど、上手く摂取することで、体の栄養になってくれる優良な食材に違いありません。
ニッポンを代表する伝統食。美味しく食べて健康を維持していきたいですね^^!