麦茶とほうじ茶、同じ茶色のお茶ですが、成分やら栄養やら、どんな違いがあるのかご存知ですか?
よく麦茶はカフェインが少ないので乳児でも飲める健康飲料というイメージが強いですが、ほうじ茶はどうなんでしょうかね?今回は、麦茶とほうじ茶の違いを徹底的に大解剖してみたいと思います!
麦茶とほうじ茶の違いって何?
同じ茶色をしていますが、
- 味
- 栄養
- 成分
が異なります。
更には、今や麦茶もほうじ茶も年中飲めるお茶ですが、実は原材料の収穫時期も違うので、昔から麦茶は夏、ほうじ茶は秋冬の飲み物として定着しているようです。
具体的に何処ら辺が違うか見てみましょう!
カフェインレスなのはどっち??
ノンカフェインなのはやはり麦茶。
お茶を飲むのに気になるのが「カフェイン」がどの位入ってるかですよね。麦茶は大麦を炒って抽出しているので、ノンカフェインで有名なお茶で、赤ちゃんでも飲める体に優しい飲み物。
しかし ペットボトルタイプのや、水出し用のティーパックで、色を濃くするために、紅茶や烏龍茶の葉を入れているもの(チャノキ成分)があります。
ノンカフェインと謳ってないものは原料に他のお茶が入ってるため、カフェインが含まれている場合があります。
そして体を冷やす効果があることもあり、妊娠中の方や乳児に与えるときには注意が必要です。
一方ほうじ茶はお茶なので、カフェインが沢山含まれているのかと思いきや、実は茶葉を強火で焙煎してあるので、お茶の中でもカフェインの量は微量で、コーヒーの半分位だそうです。
他のお茶に比べると、刺激が少なく体に優しいので、病院や介護施設などでもよく飲まれているんだそう。 妊婦さんでもガブ飲みさえしなければ、2,3杯くらいでしたら神経質にならずとも安心して飲んでいいそうです。
栄養が豊富、健康に効果があるのはどっち??
麦茶
ミネラル豊富!とよく言われているのは麦茶で、栄養が沢山取れるイメージですよね。麦茶に含まれている主なミネラルはカリウムとリンで、抗酸化作用もあり、体内の浄化や、水分量をコントロールしてくれる効果があります。
さらに体を冷やす効果もあるので、熱中症予防、夏バテ防止など暑い夏にはぴったり。バクテリアの定着を阻止し、予防してくれる働きがあるので、歯周病、虫歯にも効果があります。血液をサラサラにするので心循環器系の病気にもいいです。
さらに詳しい麦茶の効能についてはこちら
ほうじ茶
一方、ほうじ茶は緑茶にも含まれているカテキンが豊富です。カテキンはポリフェノールやフラボノイドが含まれていて、抗酸化作用、強い殺菌力があり、ガンの予防や、コレステロールの減少、血糖値の安定、虫歯の予防などに効果があります。
さらにはビタミンも豊富で、レモンの5倍も含まれているんだとか。ストレス解消効果や、美肌、風邪予防にも効果があります。
更にはギャバやテアニンも豊富なので、リラックス効果も期待できます。味は渋み成分のタンニンが多いので、麦茶よりは味は渋く感じます。
冷たいお茶もありますが、寒い時期は温かいほうじ茶が飲みたくなりますよね。殺菌成分でウィルスを撃退、ホットで飲むことで、体を温め、免疫力を高める意味でも、寒くなる季節にぴったりの飲料といえます。
麦茶は夏の飲み物?
麦茶はその名の通り原材料に大麦の種子を使って、焙煎させたものです。大麦の収穫は初夏で、この時期の麦茶は新鮮で美味しくなり、汗などで失われやすいミネラルが含まれ、体を冷やす効果もあることから、夏によく飲まれているお茶です。
麦茶の歴史は古く、平安時代から貴族が嗜むお茶だったそうです。やはり採れたての新麦を使った麦茶が美味しかったそうで、初夏〜夏にかけての飲料として庶民に親しまれてきたそうです。
ほうじ茶は秋から冬?
人肌恋しい季節になると飲みたくなるのがほうじ茶ですよね。寒い時期、ほっと香ばしいお茶を飲んで心も体もポカポカになります。
ほうじ茶が誕生した経緯は、昭和の始め、とある茶商が売れ残りのお茶を京都大学の研究室に持ちこんで、何か再利用出来ないかと相談したところ、古い湿気た緑茶の葉を鍋で焦げるまで炒ってお湯を入れて飲んでみたら、香ばしくて美味しいお茶になったという逸話があるそうです。
東北地方では「番茶」といわれ、夏以降に収穫される育ちすぎな葉のお茶を使っていたので、秋冬のお茶として定着しています。
まとめ
ほうじ茶と麦茶の違いとは、
- 原料
- 成分
- 旬の時期
主にこの3点です。
そういえば暑くなると麦茶が店頭に多く並び、寒くなってくると、ホット飲料でほうじ茶が登場しますよね。
どちらも甲乙つけがたい魅力がありますが、一番体にいいのは麦茶は夏、ほうじ茶は秋冬に飲むのが健康効果があるのかも?
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