1903年の12月17日はライト兄弟が人類史上初めて有人動力飛行機の初飛行に成功した日なんです!それから決まって12月17日は、「飛行機の日」と呼ばれるようになりました。
出典:ウィキメディア・コモンズ-Wikimedia-Commons
はてさて、かねてからの人類の夢であった『空を飛ぶ』という偉業を初めて成功させたこの二人は、いったいどのくらい飛ぶことが出来たのでしょうか。
ライト兄弟ってどんな人物?
ライト兄弟はアメリカ出身で牧師の息子として3男と4男として生まれました。当時最先端のグライダーパイロットで、自転車屋を営むかたわら、兄弟で研究を続けていました。
時代は産業革命によって、蒸気機関や車、蒸気船などが急速に開発が進み、熱気球やグライダー、飛行船は既に登場していました。しかし、エンジンを搭載して、パイロットが自由に操縦出来る機械、いわゆる飛行機に至っては、まだ開発途上にあり、誰も成功していませんでした。
ハンググライダーを開発、研究していたドイツの航空パイオニア、オットー・リリエンタールが1896年、グライダーのフライト中に事故に遭い、亡くなってしまいます。
彼の研究を非常に参考にしていたライト兄弟は、この事故に影響され、彼が果たせなかった夢を叶えるため、飛行機を完成させようと固く決心します。今後ライト兄弟の動力飛行への探求心を一気に加速させていくのでありました。
ついに完成!ライトフライヤー号。はたして一回目の飛距離は?
アメリカ・ノースカロライナ州のキティホーク近郊のキルデビルヒルズにて、自前のガソリンエンジン搭載、直径2.6mのプロペラを2つ兼ね備えた『ライトフライヤー号』で、初のフライトが成功します。
合計4回試みられ、
2回目: 12秒 約53.3m
3回目: 15秒 約60.9m
4回目: 59秒 約259.6m
という結果になり、初めて飛んだ距離は約36.5mということになりますね!
しかし4回目のフライトの際、260m近く飛ぶことが出来ましたが、着陸に失敗し、機体が大きく壊れてしまいました。しかもこの成功を世の中に発信した際、中々信用してもらう事が出来なかったそうです。そんなライト兄弟ですが、こんな格言を残しています。
「そして我々は、飛行機はきっと空を飛ぶと確信していた。」
「いま正しい事も、数年後間違ってることもある。逆にいま間違ってることも、数年後正しいこともある。」
まとめ
今でこそ科学技術の発達により、私たちは地球上なら行きたい所へ飛行機でひとっ飛び出来るようになりましたが、この恩恵があるのも、飛行機という空を飛ぶ人類の夢を叶えてくれた乗り物を発明してくれた彼らの努力があったからなんですね!
12月17日の飛行機の日は、ライト兄弟に想いを馳せて過ごしたいと思います。
参照元:wikipedia