今や多くの日本人を悩ませている慢性的な便秘。いつから出ないと便秘と言われるんでしょうかね?
女性では2人に1人、国内では総数1200万人以上が悩まされていると言われています。世界的にも慢性的な便秘が多いとされる日本ですが、その原因は食習慣の変化、そして生活習慣にありました。
お腹が張る、下っ腹がポッコリ出てくる、食欲がなくなる、めまいや気分が優れないetc・・・。便秘の症状はどうにもスッキリしなくて辛いですよね><!
理想は毎日出してスッキリすることですが、苦しいからといって、即効で効く便秘薬や、浣腸や腸内洗浄をしても、一時は楽になりますが、また同じ症状を繰り返しかねません。
理想の腸内環境を作るにはどうすればいいんでしょうかね?今回は、健康的な腸の全容についてお届けします!
便秘はいつから出ないとなるもの?
多くの人がお腹が張って辛くなってくると感じるのはだいたい3日以上便が出なかった時ですが、日本人の平均的な消化サイクルは、
- 胃(3時間)…胃液で殺菌の消毒、食べ物を消化しやすくするために胃液で栄養素を吸収しやすくするために下ごしらえ。タンパク質はここで消化されます。
- 十二指腸〜小腸(7〜9時間)…12指腸で肝臓や膵臓から分泌された消化液で消化、雑菌も殺菌されます。小腸では消化酵素により小さく分解され、栄養素の9割がここで吸収されます。
- 大腸(12時間)…余分な水分が吸収され、残りの栄養素も吸収し、排出されます。
となっており、大体1日で食べたものの消化が完了するように出来ています。食べ物によって消化にかかる時間が違いますが、2〜3日、ましてや1週間と、便秘が続くようでしたら腸内環境が悪くなっており、SOSを発しているサインなので、要注意です!
便秘ってどの位続くもの?
便秘で亡くなった方がいるという話は有名ですが、実際どの位便秘って続くものなんでしょうかね?
便が溜めてある大腸は、大体1Lのペットボトル6本分位、直径7cm、1,5mくらいのホース状になっています。この中にドンドン溜ってしまうわけですが、聞く所によると、便秘の世界最長記録は1808年に3ヶ月間出なかった30歳の男性だそうです。
他にもスパンは様々で、2,3日に一回という方もいれば、1週間に1回、一ヶ月に2,3回しか出ないという方もいます。
10日に1回しか出ないという方に溜ってる便の量は2kg近くになり、宿便と合わせると5,6キロはお腹に溜ってることになるんです!
管理人も2,3日出なかっただけで、解消された後は体重が1kgも減った経験があります、、、^^;。
薬や浣腸などで、強制的に排出するという方法もありますが、腸に負担がかかってしまうのと、クセになると、自力で排出できなくなってしまうので、あまりオススメできません。
放っておくと重大な病に!
便秘は放っておくと重大な病になりかねません。食べ物を放置しておくと、だんだん腐敗が進んでいくように、体内でも消化されたものが何日も溜っていると、ガスなどの毒素を出し、頭痛や吐き気、めまい、のぼせの原因になります。
そして毒素が排出されなくなると、体全体に巡ってしまい、最悪の場合死に至ってしまうくらいに重大な症状を引き起こしてしまいます。
さらには大腸がん、また腸に溜まりすぎて、ぜん動運動ができなくなり、
腸が伸びきってさらに便秘解消できなくなってしまう
という悪循環にもなりますので、薬だけに頼るのではなく、早めに腸本来の機能を回復させるように改善策を立てましょう!
便秘になりやすい原因
日本人は農耕民族で穀類や野菜などの消化に時間がかかる食べ物を食べてきたので、平均的な腸の長さが7m程あるそうです。欧米の人は肉食がメインなので、あまり消化器官が長くなくてもいいので、2mくらい短いんだとか。
便秘に悩まなくて済むのは羨ましい限りですが、日本人はその変わり大地から吸収した栄養をたっぷり含んだ穀物や野菜の栄養をしっかり吸収でき、温厚て気が長い人が多いのも特徴なので、まぁそこは良しとしましょう^^;!
問題は
- 食習慣の変化
- ストレス
- 運動不足
によって深刻な影響を及ぼしていることです。自分が食べた食べ物が、7mもの道のりを経て出口に到達する分けですから、途中で何かしらのトラブルがあったら渋滞して即通行止めになってしまいます。
食習慣の変化
日本は長年農耕民族で、最近の食文化の欧米化によって、胃腸がついていけない状態になってしまっています。野菜や穀類が中心の食生活が本来体に合った食べ物ですが、肉や炭水化物など、消化が苦手な食材を多く摂ることで胃腸が参参ってしまいます。
ストレス
また胃腸は特にストレスに弱く、上手くストレスが解消できないと自律神経が乱れて下痢や便秘をひきおこしてしまいます。
運動不足
そして日頃あまり動かなくても生活できてしまう便利な世の中にも便秘の原因が潜んでいました。ずばり「運動不足」です!一日30分はウォーキングなどの有酸素運動をするのが望ましいと言われていますが、忙しい毎日、運動の時間が取れない!なんて方も多いのではないでしょうか。
このように毎日の食事やストレス、運動不足 から多くの人が便秘になりやすい生活習慣を送ってしまっています。
便秘の種類
便秘には1ヶ月以上続く慢性便秘と急性便秘の2種類あります。
そして症状が大きく分けて4種類あり、
弛緩性(しかんせい)便秘…大腸の運動機能低下が食物繊維の不足や運動不足によっておこり、水分が無くなって硬くなり、大腸内に停滞してしまう。
けいれん性便秘…緊張状態やストレスなどで大腸が収縮してしまい、硬いウサギのフンのような便になってしまう。下痢なども起こし、腹痛を伴うことも。
直腸性便秘…最後の出口である直腸に来ても便意がなく、停滞してしまう。便意を我慢したり、高齢者もなりやすい。
器質性便秘…ガンやポリープなど、腸内に何か妨げになるものがあると停滞してしまう。血が混ざっていたり、いびつな形になって出てくる時は要注意です。
に分かれます。女性の方は特に弛緩性便秘が多く、無理なダイエットで、食べる量が極端に少なかったり、野菜などの食物繊維不足、運動不足などの要因があります。
一方けいれん性便秘は、過敏性腸症候群といって、男性に多いとされています。仕事で激務だったり、プレッシャーやストレスなどが多い環境にいると、精神的な影響から便秘になってしまうことがあります。
理想の腸内環境とは
このように、ちょっとした環境の変化や、生活習慣で腸には大きな影響を及ぼしてしまっていて、知らず知らずに体内の状態が悪化してしまっていたなんてこともあります。
もしお通じが毎日ない!という方は、何かしらの原因があるはずなので、一つづつ見なおして行きましょう!
理想の腸内環境を作るには、
- 野菜を沢山摂るバランスの良い食生活
- ストレスをためない
- 適度な運動
が必須です!
皆さんご存知かと思いますが、腸内には善玉菌という免疫力を増強したり、ビタミンなどの美容に良い栄養素が作り出せる優秀な菌が働いてくれていますが、便秘になると、悪玉菌という腐敗物を生成して有毒物質を作り出す菌が多くなってしまいます。
口臭やガス、便が黒かったり臭いがきついと悪玉菌が多い証拠です!
善玉菌を増やすには、毎日の排便習慣と、ヨーグルト、野菜などの食物繊維を摂る食生活が欠かせません。
美腸は一日にしてならず!ですので、疎かにしがちな食生活、運動など、改善できるところから始めてみましょう。
体をいたわる生活習慣で、必ず効果が出てきますよ!
内臓ってどんな構造になってるかご存知ですか?
分かりやすく説明してくれている動画が有りましたので、ご紹介させていただきます。
まず自分の体の状態を知るには、体がどんな構造になっているかまず知っておきましょうね!
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