クレヨンとクレパスの違いって?年齢で使い分けた方がいいの?!

「クレヨンしんちゃん」というアニメの題名にもあるように、幼稚園ではクレヨンを使い、小学校に上がるとクレパスを使っていたような…?

何となく使っていた画材のクレヨンとクレパス。そういえば何が違ったんでしょうかね?

おうちに小さなお子さんがいる場合は、その年齢ごとに幼稚園や学校でも指定があるように、使う画材は違いますよね。そこには何となく指定しているわけではなく、実は色々な理由があったんです!

今回は、クレヨンとクレパスはどう違うのか詳しくご紹介いたします!

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クレヨンとクレパスの違い

結論から言ってしまいますと…

クレヨンとクレパスの大きな差は、硬いか柔らかいかの違いです!

クレヨンの方が硬くて、クレパスの方が柔らかく出来ています。

何故かといいますと、成分が若干違うというのもありますが、クレヨンとクレパスが誕生した経緯に秘密が隠されていました。

実はクレヨンの方が先に誕生し、クレパスは後から「サクラ」という、言わずと知れた画材文具メーカーによって作られた画材だったんです。

 

歴史の違い

クレヨン

クレパスはサクラというメーカーが1925年に開発した画材で、実はクレヨンの方が歴史が遥かに長い画材でした。

クレヨンの歴史は果てしなく古く、発祥はギリシャ時代まで遡ります。

その時のクレヨンは、パステルや鉛筆、木炭など固形の描画材料の総称として呼ばれていました。

19世紀の終わり頃フランスのクレヨンコンテ社が、パステル画家が色素の元である顔料と、ろうを混ぜて棒状にし、紙に描ける画材を開発。

それを『クレヨン』と名づけて発売したのが私達が使ってきたクレヨンの始まりと言われています。

クレパスは、サクラというメーカーが、クレヨンより描きやすいように改良されて生み出された商品でした。

クレヨンの使いやすさと色が広範囲に塗れる柔らかい描画材のパステルの中間くらいの画材として、その2つの画材の文字を取って名前が『クレパス』になったそうです。

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 成分の違い

顔料

クレヨンとクレパスは硬さが違うと言いましたが、その成分は、ほぼ同じです。

主な成分はパラフィンなどのろう、滑りを良くするためのオイル、色を付ける為の粉の顔料、炭酸カルシウムやタルクなどのにじみ止めと硬さ調整の、滑石と呼ばれる体質顔料の4種類です。

そして、元々鉛筆などと同じくくりだったクレヨンは、線画に適した画材でした。

なので素材はろうが多く使われており、硬くて折れにくい、紙によく定着し、手も汚れないという利点から、幼児向けの画材になりました。

 

一方クレパスは、『オイル・パステル』とも言われるように、オイルの含有量が多く、そして柔らかさとにじみ止め効果のある体質顔料が多く含まれています。

なので、クレパスの方が伸びがよく、若干ベタつきとオイルの匂いがありますが、広い面を塗ったり、引っ掻いたり重ね塗りしたりと、様々なバリエーションの描画技法が可能になります。

なので、線で絵を描くだけでは物足りなくなった、面を塗るスキルも身についてきた位の小学生くらいの年齢から使うようになる画材なんです。

 

まとめ

というわけで、

【クレヨン】

赤ちゃんから低年齢の幼児向け、主に線画用。画用紙への定着もよく、描いた後に触ってもベタつかないのが特徴。

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【クレパス】 

年長さんから小学生向け、プロも使う位にスクラッチ技法や重ね塗りなど、幅広い描画法がある、主に面塗り用。オイルパステルと言われているくらいにオイルの含有量が多いので、伸びもいいが多少のベタつきがある。

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と、絵を描くスキルに応じてその年齢に適した画材を学校でも使い分けていたんですね。

管理人が小さいころはサクラのクレパスか、ぺんてるのクレヨンかという選択肢しか文房具屋さんでも売ってなかった気がしますが^^;、今は色んなメーカーから、手が汚れないクレヨンから、水彩にもなるクレヨンまで、画材も多種多様になってきて選びたい放題なので羨ましい限りです。

一概にこの年代はコレ!と決まっているわけではありませんので、用途に応じて選んでみるといいと思います!

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